空缶を蹴飛ばしたい

2022年2月の中学受験に向けた親バカ備忘録

休業要請と塾

小学校は休校になりました。そして塾(他塾のことは調べていませんが、少なくともサピックス)も休講になりました。

東京都の休業要請が出るのは今日これからですが、世論的に休講に踏み切ったのですよね。自主的に、という理解でいます。講習ではない通常授業を取りやめる、という決断は、そんなに簡単には下せなかったと想像します。

 

が、だがしかし。

授業をするしないとは別の視点で、サピックスに限らず塾業界全般、非常時の対応が甘くないですか?

季節産業なので年間でやることが決まっているから、簡単に休講にすることはできないし、休講にしたからといって安易に振替授業を用意できるかといえばそうではない。そこまでわかっていて、BCPの用意はないのでしょうか。ないのでしょうね。だからこんなにゆるっとした対応で、と保護者に思われてしまうのも、致し方ないのではと思います。動画のクオリティがどうのと言われてしまうのも、こういった事態を想定していなかったからでしかなく。

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想定し得ない事態にも備える必要が、どんな企業にもありませんか。

天災および大きな事件が起きた場合、(中略)やむなく休講または短縮授業の措置をとらせていただくことがございますが、その場合の授業料の返金は行えませんのでご了承ください。

と入塾の手引きにはあります。その場合どんな対応をとります、という説明は、通塾の手引きにもウェブサイトにも入塾説明会でもありませんでした。ただ「返金はおこなえませんのでご了承ください」とだけ。

 

返金するかしないか、1か0かの話ではないと思うんですよね。サピックスの価値はもちろん授業にありますが、テキストにも同等のものを私は感じています。テキストは郵送いただけるとのことですから、通信教育だと割り切れば、致し方なしかと思うこともできます。そりゃもうめっちゃ割高で高価な通信教育ですけども。

 

娘はテキストと動画でなんとかやっています。いろいろ言われている動画ですが、今のところは理解が進まないことはないようなので、粛々と進めてもらうばかりです。

ですが、やっぱり塾に行きたいんですよ。先生の授業を受けたいんですよ。テキストに書いてないことを、たくさんメモして帰ってきてるんです。◯◯先生がこんなこと言って面白かったよ!とか、◇◇先生がここは大事だって言ってた、とか、ある訳です。ナントカ君が算数でこんな解き方しててすごかった、なんてのもあります。この体験は、授業を受けないと得られないものなんです。

 

最後の基礎固めをする5年生のタイミングで、そのプライスレス体験が2ヶ月弱なくなってしまうのは結構キツいなあ、というのが正直なところではあります。

もし、今日発表される休業要請から塾が外れたら、どうなるんでしょうね。