空缶を蹴飛ばしたい

2022年2月の中学受験に向けた親バカ備忘録

夏期講習で(親が)学んだこと

夏休みも終わり、塾も再開となったところで、夏期講習の復習は昨日ようやく終わりました。終わったというより、一回全部に目を通した程度。復習と言っていいものかどうか…。

予定ではギリギリ夏休み中にひと回し終われるはずでしたが、今となっては強行スケジュールだった感もあります。案の定、終わらなかった訳ですし。

あと少しなんですけどね。四教科になると、なかなかうまく回すのも難しく。

 

ネックは国語です。特に記述。

漢字や選択問題はともかく、記述が本当に壊滅的です。とはいえ、サピックス国語の記述問題は、他の問題よりレベルが高いというか細かいというか、最高到達点への道程が険しい気がします。私が解いても減点される始末。そこまで書くの!?と驚いたことは数知れず。

これまでは全問解いてきましたが、娘の力量を天秤にかけると、ちょっと、かなり、結構、時間がかかります。ので、全問やるのはやめました。これが取捨選択ってやつなんだな、としみじみ。

 

力量不足を補うために、別テキストを用意しました。小手先で解いていても意味がない。基礎が大事です。

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ということで、自由自在にお世話になることにしました。まずは国語と算数。この二冊を四年の夏休みくらいまでに終わらせるペースで、毎日ちょっとずつやっていく予定。これで基礎を付けながら塾のテキストやテストに挑み、弱点を炙り出したい目論見。理社は追い追い。

ノートに解くのが嬉しいようで、娘はノリノリです。よしよし。

 

やっぱり三年から入塾してよかったな、と思いました。

こんな右往左往を四年の今頃やっていたら、取り返しのつかないことになっていそうです。特に我家は親子でスロースターターなので、今年のこの廻り道具合は、いわば必要経費。

もしかしたらもう一回二回くらい、方向転換はあるかもしれません。が、今の我家の最適解はこれです。うまく軌道に乗せられるといいな。

 

庭にいる

カナヘビがうちの庭にいるのは知っていたんです。毎年見かけるし。

今年はどうやら、ヤモリもいるようです。まだ産まれたて。同じ場所で見つけました。奥がヤモリ、手前がカナヘビです。

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飼いたい!と娘は言うだろうなと思っていましたが、言いませんでした。

これまでの経験で、カナヘビが小さすぎると、エサを選ぶのが大変なことを知っているからです。そして今回はヤモリもいて、カナヘビと同じエサでいいのか、一緒の水槽で飼ってもいいのか等、真剣に考えて出した結論。賢明です。

 

少しだけ観察させてもらって、元いた場所に帰しました。

うちにいるんだな、うちの庭はカナヘビやヤモリが住み良い場所なんだな、ということがわかって、娘は満足のようです。

ときどき、庭で会えるといいね。

 

イイ子ちゃん

中高一貫校に通っていたという後輩がポロッと漏らした一言が、ずっと気にかかっています。

 

――校則が厳しかったので、イイ子ちゃんでいようとしていました。イイ子ちゃんだったがために、自分で考える力、疑問を持つこと、意見を持つこと、ができないまま、大人になってしまったんです。

 

あれれ、これは。

自分で考える力、疑問を持つこと、意見を持つこと。

常日頃、娘に足りないと思っていることと同じではありませんか。

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そもそもの性格があることは大前提ですが。

娘は強い反抗こそ(今はまだ)しませんが、頑なに頑固です。どんなに注意されても叱られても、自分がこうと決めたことは曲げません。

一転、いざ自由を与えると、ゼロベースから何をしたらいいのか戸惑います。自分の自由(遊び)に関しては例外ですが、義務を果たすとなると、指示を待たないとしっかり動けません。

 

これは、私たち親の責任だと思っています。あれこれ手を貸しすぎました。手を貸しすぎる割りに、自分のことは自分でやりなさいという、なかなかの矛盾がありました。

自分で考えることをさせなかったのに、何がいけないか考えさせる。

無理に決まっています。

 

特に父親に対しては、すでに顔色を伺っているようなところがあります。どう答えたら父が満足するのか。どう振る舞えば叱られないのか。そっちに思考が偏っていて、本質を考える力があまり育っていない気がしています。

勉強も大事ですがそれだけでは生きていけないので、少しずつ見直していかなければ。

いろんな意味で、育児は忍耐なんだなあ。

 

国立科学博物館 昆虫展

ずーーーっと行きたがっていた、国立科学博物館の昆虫展に行ってきました。

一言で表すなら、オトナの本気。どうだ!と言わんばかりの、こども心を鷲掴みにする展示のあれこれ。すごい、しか言葉が出てきませんでした。本当にすごいんですよ。

博物館でこんなに白熱したのは久しぶりです。半日観てましたけど、もう一回行きたいくらいです。音声ガイドをレンタルした娘は、ずっとヘッドフォンをしたままで、ガイドに聴き入っていました。私も借りればよかったー!

 

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入口すぐにある2メートルの巨大な昆虫模型。もうここですでに、娘のハートをがっちりキャッチされました(私も)。台には鏡が張られているので、いつもはなかなか見られない腹側も観察することができます。ニホンミツバチの他に、ミヤマクワガタヒトスジシマカオオムラサキ、ミンミンゼミが鎮座していました。

 

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世界一美しいと言われているモルフォチョウの仲間の、タイヨウモルフォ。モルフォチョウ属は青系が多いけれど、このタイヨウモルフォもステキでした。右下の模様は裏側です。

チョウの鱗粉には微細な溝が縦横に刻まれていて、光の当たり具合によって起こる屈折と反射が、あのメタリックな色を人間の目に見せているのだそうです(人間の色の見え方と、昆虫の色の見え方も違います)。鱗粉自体に色が付いている訳ではなく、鱗粉の溝で屈折した光が、青系の波長のみを人間の目に映しているだけなのです。色素による色ではなくその構造によって見える色なので、構造色、といいます。なにこれすごい。

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テイジンがその原理を元に、キラキラした繊維やフィルム、マニキュア、クルマの塗料なんかを創り出しています。詳しくはテイジンの資料からどうぞ。

https://www.teijin.co.jp/recruit/career/rd/pdf/teijin_labo_03.pdf

もうね、心のへえボタン、押しっぱなし。

 

モルフォチョウ以外にも、綺麗なチョウの標本がたくさんありました。今回、私はチョウの虜になった感があります(苦手なのに)。

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綺麗といえば、プラチナコガネの仲間たちが相当メタリックです。どうなってんのこれ。写真じゃ伝わらないかも。

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なんだろう、もう、本当に宝石のようでした。

 

語彙力がなくて、なんて言っていいかわからないけれど、博物館側の熱はガンガンに伝わってきました。

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相当数ある標本群ですが、これで博物館の数パーセントでしかないとか。どんだけなの。この標本回廊は、もっとじっくり時間をかけて見たかったなあ。

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そしてこの特別展のために、マダガスカルで採取した新種の青蜂(セイボウ)。小さすぎて色がわからないけれど、モルフォチョウにもプラチナコガネにも勝るとも劣らない、真っ青なボディです。

もう少し早く行くと、この新種の名前募集キャンペーンをやっていたのですって。嗚呼残念。

ていうか、一特別展のために新種を探しに行くんですよ?尋常じゃないと思いました。オトナの本気ナメんな!って言われた気分です。正座してお話拝聴いたしたいですハイ。

 

物販のお目当てだった、ハナカマキリのジャポニカ学習帳は売り切れでした。が、娘は虫入りの琥珀を買ってもらい、ウキウキです。

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家に帰ってから何度寝なさい!と言っても、ひたすら顕微鏡で琥珀を覗いていました。

 

今回、チョウの鱗粉の謎が目から鱗でしたが、もうひとつ衝撃的な事実が。

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こういう、果物なんかを仕込んで樹木にセットする虫捕りの方法は、国立科学博物館の野村博士が考案したのだそうで、その名もノムラホイホイといいます。材料は、ペットボトルと中に入れるエサのバナナなど、樹に固定するための針金や紐。

この仕組みに名前があることが、一番の驚きでした。野村先生…!

 

活字中毒

夏休みの宿題のひとつに、読書があります。学年ごとに決められた冊数を読み、読んだ本は指定の用紙に記録していきます。マンガと図鑑はカウントしません、と夏休み前の保護者会で釘を刺されたのですが、何でも読み散らかす娘にはあまり関係ありませんでした。

そう、そうなんです、最近は読み散らかすようになりました。さっき読みかけの本を数えてみたら、リビングとダイニングと寝室とお出かけカバンと車の中にそれぞれありました。寝室には二冊です。なんてこった。

 

国語の途中で辞書を引かせると、ほぼ毎回こっちの世界に帰ってきません。辞書を読み始めてしまいます。わかる、私もそうだったので気持ちはわかるんだけど、頼むからドリルを進めておくれ。

園児時代、年末の休日診療しかないタイミングでインフルエンザに罹り、待ち時間が果てしなかったことがあります。休日当番医なのでもちろん初めてお世話になる病院、待合室の絵本も初見がたくさん。39度40度レベルの発熱でも本を手に取る気力はあるようで、全部読みきってしまい、「もう全部読んだから帰りたい」と言われたことがあります。うん、まだ診察してないからね、何しに来たと思ってるのですか…。

こんな話は他にもありますが、かといって国語の記述問題は芳しくありません…。読書量と学力は比例しない模様です。残念。ただの活字好きでした。

 

喘息があるので毎月通院しており、病院に行く時は必ず待合室で読む本を持参しています。持参しますが、結局いつも待合室に新しく追加された本を読んでいます。もう持ち歩く本はただのカバンの肥やしです。

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先日は、待合室で《おしゃべりなたまごやき》を発見しました。寺村輝夫さんのお話に長新太さんの挿絵が可愛い一冊です。これとシリーズで《ぞうのたまごのたまごやき》があるのですが、どちらも家にあるのに、見つけたことが嬉しかったようで、久々に読んでいました。この二冊は私も大好きです。王様がめっちゃ可愛いのです。

 

私が寺村輝夫さんを初めて読んだのは《一休さん》と《吉四六さん》でした。なので娘の本棚にもその二冊を並べています。たまごやきシリーズと一休さんが同じ作者だと気付いたのは、娘の方でした。

娘が保育園で読んでもらって大好きだった《ぼくのくれよん》という、長新太さんの絵本と、たまごやきシリーズの挿絵が同じ作者だと、気が付いたのはやはり娘でした。

塾のテキストに、たかどのほうこさんのお話が出てきて、《つんつくせんせいどうぶつえんにいく》などのつんつくせんせいシリーズと同じ作者だと気が付いたときの娘は、とても嬉しそうでした。

私が思っているよりも、意外とちゃんと読んでいるようです。むしろ私がしっかりしろ的な。

 

夏休みの宿題として記入できる読書量は、40冊を超えました。あと一週間ちょっとで二学期ですが、おそらく50冊はいくでしょう。今メインで読んでいるのは、黒柳徹子さんの《窓際のトットちゃん》です。

ただの活字中毒ではなく、しっかり身に付いてくれてるといいなあ。

いや、もう、ここまでくると読みたいだけ読みなよ!って気もしてきます。