空缶を蹴飛ばしたい

2022年2月の中学受験に向けた親バカ備忘録

図鑑は男子のものなのか

うちの本棚に並ぶ図鑑は、セレクトが随分と男子寄り(私比較)だなあ、ということに気が付きました。

危険生物、爬虫類・両生類、宇宙、昆虫、魚、恐竜、世界遺産

この他に、猛毒のナントカカントカや、ざんねんないきもの事典、などなど。なんというか、可愛くない。そう、可愛さがないのです。

 

しかし娘は、昆虫や爬虫類の図鑑を眺めては「かわいいぃぃぃ〜!」と悶えています。トカゲ系の丸いつぶらな瞳は、彼女の萌えポイントのようです。

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お、おう…。

 

私はこどもの頃これ系が苦手で、今も得意ではありません。昆虫も、爬虫類も両生類も全部ダメ。なので娘がむしろ積極的にこういったものに興味を持ち、図鑑や本をほしがり、虫捕りに行きたがるのは喜ばしいと考えるべきなのだ、と、思い込んでいる最中です。やだー虫嫌い!と言っているより、実物を己の指で掴み、しげしげと観察できるのは、女子的には結構なアドバンテージではなかろうか(無理矢理ポジティブ)。

Eテレの《昆虫すごいぜ!》も何度も観ています。全話録画してあるので、インフルエンザのときも、カマキリ先生で乗り切りました。

今最も恐れ…、あ、いや、待ちわびているのは、もう少し暖かくなってからの虫捕りです。どこの公園にトノサマバッタがいるとか、去年はどこでカナヘビを捕まえただとか、あの神社でオニヤンマを見かけた等、クラスの男子と情報交換をしています。

捕まえたら、飼えるものは飼うんです。保育園児の頃に玄関先でダンゴムシを捕まえてきて、試しに飼ったら増えた実績があります。ダンゴムシブリーダーとして自信をつけた娘の、次のターゲットは何なのか。母は戦々恐々です。

 

とはいえ、私が個人的にダメなだけで、娘は野生児の如く自然に向かっていきます。その勢いで、三年生からはじまる理科を取り組んでいってほしいなと、しみじみ。

 

そしてよくよく考えてみたら、そもそも図鑑のラインナップってそういうものですよね。男子も女子もないというか。

次は、人体と古生物が欲しいそうです。そうきたか。

 

レールの敷き方_3

まだまだ続いています。もうこれで終わりにしたい…。

娘が文章をまとめる力がないのは、母譲りかもしれません。娘よ、すまぬ。

 

身も蓋もありませんが、できることなら習い事は全部、ずっとやらせたいのです。そのために仕事を辞めようかとすら、考えたこともあります。塾もありますしね。

今は割とその状態に近くて、ほぼ毎日どこかに通っています。本当はまだやりたい習い事があるのだけど、娘自身が自分のキャパシティと休息日とを鑑みたのか、あまり強く言わなくなりました。

中学からでも高校からでも大人になってからでも、やりたいと思ったらやったらいいのです。そこはいつでも応援します。

 

たられば話は考えても考えてもキリがないことは承知しています。が。

三歳のあの日、初めての習い事がピアノじゃなくて団体競技の方だったら、今どうなっていただろうか。ピアノだって、もう少し教室を吟味していたら、今どうなっていただろうか。

ピアノじゃなくてバイオリンだったら。早くから英語をやっていたら。英語圏へ旅行に行っていたら。習字をやっていたら。能や日舞をやらせていたら。バレエだったら。チアだったら。もう意識が亜空間へ突入したまま、帰って来られなくなりそうです。果てしない。

どれも箸にも棒にも引っかからないのに変わりはないのですが、それでもいろいろ(しつこいくらいに)考えてしまうのは、東京に住んでいるからだと思います。

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なんだかんだ言って、東京は凄いです。県立至上主義な地方出身の私からしてみたら、学校も習い事も、東京の選択肢の多さったらもう、よりどりみどりじゃないですか。東京に生まれ育つメリットは、この部分にもあると思います。

ということは。このメリットを、うまく活かすことができれば、我が子にマッチしたレールが敷けるのです。きっと。

 

また話が戻るけれど、やっぱり親次第なんですね。悟りました。親のマネジメント能力だったり、財力だったり、特異な才能を持っていたり、そして極め付けは親の性格だったり。私のようにいつまでもグズグズ言っていると、案外こどもはサバサバするかもしれません。

反省は大事ですが、過去を振り返ってばかりもよくないです。まだこれから始められることも山ほどあることに気が付きました。知らないと選べないので、娘にはもっともっといろんなものを見聞させたいな。

 

勉強はもちろんしてほしいし、行きたい学校にも行ってもらいたい。

でもそれより、勉強のできるおバカさんにはなってほしくないので、家以外の場所での経験を積んで、引き出しの多い人生を送ってもらいたいものです。

 

引き出しの多い人生に行き着くためのレールは、様々な分岐を通って高低差の激しい道もあって、スリリングだけれど走りがいがあって、もしかしたらレールは金属でなく別の素材でできているかもしれないし、宙に浮いているかもしれません。娘なら通れると信じて、赤信号で止まっても、脱線しかけて焦っても、逆走することがあっても、しっかり見守りたい。

そのためには、できる限り習い事を続けて、経験を積んでもらわねば。うまいことやっていけないどうか、これから手腕が試されそうです。がんばるべし。

 

レールの敷き方_2

前回の続き(まだやる…)。そりゃあすぐに答えが出る話ではないのですが、考え出すといつまでも悶々としてしまいます。

 

例えば、学歴や将来のことなんかをきれいに全部取っ払ってしまえば、私の希望としては音大に入ってもらいたかったりします。発表会では小さい子たちが憧れるような演奏ができるようになってほしいし、コンクールに出て審査員の先生方の批評も伺ってみたい。あわよくば、みたいな気持ちもないでもない。でもそれは私の希望であって、娘の希望ではないので、音大を選ぶレールは99.9%ないでしょう。

前回書いた団体競技にしても、娘と同い年でも、本気組はもう本気でやっています。本当に同い年なのかと疑ってしまうくらいの動きをします。そんな子に刺激を受けて練習に取り組んだりもしますが、おそらくそこはもう追いつけない領域だと思われます。

学校の同級生でも、ナントカ大会第何位、というようなお知らせが学校のおたよりによく載る子がいます。そのナントカ大会や順位が、回を重ねる毎にしっかりレベルアップしているのがすごい。ご両親のレールの敷き方が、その子のやりたいことと早めにマッチしたのだろうな、と勝手に想像しています。

 

しかし、芸術なのか、スポーツなのか、はたまた勉強なのか、打ち込めるものはひとつなのです。どんなに興味関心を持っていて、あれもやりたいこれもやりたいという気持ちが出てきても、残念ながら全部は難しい。稀に何でもこなすスーパーマンがいますが、そんなレアケースに我が子が当てはまったとしても、親の私がついていけそうにありません。

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特異な才能がないのならせめて勉強しなさいよ、という訳でもないのですが、あながちそれも間違いではないようにも思います。言い方は雑ですが、それでしっかり勉強に打ち込める=六年生まで勉強の優先順位が下がらないなら、それも才能ではなかろうか。

けれどやりたいことは取り上げるのではなく、人生の彩りとして持ち続けてくれたら、こんなにステキなことはないのではないでしょうか。

 

そういう見極め能力が、小学生の親には求められていると思っています。

それにしても長い。長くなったので、ここで一旦CMでーす。ゼエハア。

 

レールの敷き方

学校から帰ってきて夜ご飯までの間、どんなことをしていても叱られないから何やっててもいいことになったら何をしたいか、を娘に聞いてみました。

娘の答えは「録画してるテレビ観て、あ、違うな、宿題とドリルやってからテレビ観て、そのあと本を読むよ!」でした。やっぱり読書はあるのか。

 

宿題やる、を先に言い直したのは、親向けの答えだったかもしれません。それでも、勉強は毎日するもの、という意識は根付いているようでした。

宿題以外の勉強をしないで学校が終わってから遊んでいる子たちのことは、何故勉強しないのか不思議なんだそうです。羨ましい!とはならないのは、よかったと思っていいのか、一抹の不安が残ります。

 

運動系団体競技の真似事のような習い事をしていますが、娘はその習い事を気に入っています。他のどの習い事よりも、運動系団体競技を何年生まで続けられるかを気にしていて、かつ、できることなら中学に入ってからも続けたいと。

運動系の習い事は、風邪をひきやすい娘の体力作りのために始めました。なのでずっと続けていく感覚が私にも夫にもなかったため、ちょっとアハ体験にも似たものを感じました。

 

勉強して中学を選ぶ道しか考えていなかったので、スポーツをやりたくて中学を選ぶ路線はなかなか新鮮で、そうかそういう道もあるんだよね、という気付きでもありました。

娘の「やりたい」がどの程度なのか見極めが重要ですが、もしも結構な本気モードだった場合、通うべきはサピックスではなくクラブチームへとシフトチェンジが必要です。志望校も、憧れる対象が変わります。今はJGだの鷗友だのと雲の上を見ていますが、そうなると藤村や二階堂といった違う雲の上を目指して、毎朝の基礎トレは算数ではなく柔軟体操(なのか?)に変える必要があります。語彙力の数よりも股関節の柔軟性を求めます。場合の数よりY字バランス、47都道府県と県庁所在地を覚えるより背筋の強化を!!!!!

 

…取り乱しました。

なんというか、こどもの話をしっかり聞かないといけないな、と痛感したのです。

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これがいいんだ、こっちが最善だ、と親がレールを敷くのは簡単ですが、そのレールだって確実に何かの正解へ向かっていないかもしれない。少なくとも、あの時やりたかったアレを続けたいと言えなかったんだよね、と、大人になってから言ってほしくはないなあ。

自分でレールを敷くにはまだ早い年齢かもしれませんが、そのレールを選ばずとも、分岐点までは連れて行って車窓から眺めるくらいはさせてあげたい。

別に何かをやりたいからといって、本気組にならなくてもいいんです。ピアノを習ったからピアニストになるかといえばそうではないように、本気組でなくたって真剣に打ち込めるものが、勉強以外にもあるといいなと。

 

まだどこにでも向かえますしね。

親の方が変に焦って押し付けることだけは、しないようにしたいものです。

 

さぴあ3月号

合格発表会場でのインタビューを読みながら、泣いています。

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みんないい笑顔で、自信に満ち溢れていて、そして何よりコメントがもう、グッときます。

両親祖父母、サピックスの先生方や警備員さんへの感謝。我慢していたゲームテレビマンガを楽しみたい、SS特訓でのお弁当が楽しかった、基礎トレとコアプラスが大事、部活が楽しみ。安心した、嬉しい、嬉しくて叫びたい、頑張った甲斐がある、努力は裏切らない、諦めない、等々。

私が抜き出すと感動も半減ですが、こういう場でサッと気の利いたコメントができるのも、これまでの努力の片鱗なんでしょうね。いろんなものを我慢して、悔しい思いもたくさんしてきたからこその、この笑顔。ステキです。

みんな本当におめでとう!!

 

そして読み飛ばすところのないくらい、どこを開いてもためになるさぴあですが、今月は先月号にも増して読み応えがあります。一日では読み切れないので、少しずつ。

ピグマはかせ、算数パズル王国、社会科見学、ピグマ親子、それに最後のお薦め書籍のコーナー。これらは初めの方で読みます。特にピグマ親子はさぴあの中でも大好きなコーナーで、最初に読むのは巻頭特集かピグマ親子か、というレベルでお気に入りです。

 

合格インタビューをパラパラめくりながら、四年後はここに載りたいね、載れるといいね、なんて何となく呟いたら「載りたいっていうか、載るからね」と娘が。

ええええ!!!!!!

どこからきたのその強気!!!!!

いや、あの、うん、載ってください是非。そのために、これから頑張るんですものね。