オリオン座のピンチ
オリオン座のベテルギウスがここ五十年でもっとも暗くなっている、というニュースが、最近また注目されています。
もしベテルギウスが超新星爆発を起こしたら、昼空でもはっきり見える明るさで三〜四ヶ月ほど輝き続け、だんだんと温度を失い青白色から赤色へ変化し、そして七年程するとベテルギウスは消滅、つまりオリオン座は一等星をひとつ失います。――というのが概略。冬の大三角の一点が消滅してしまうのです。なんてこと!
ベテルギウスと地球の距離は642.5光年。約650年前の宇宙で起こった暗化が、今の地球でようやく目にすることができているなんて、宇宙は広大です。日本だと室町時代あたり?の光。
そしてベテルギウスの超新星は、遅ければ十万年後、もしかしたら明日起こるかもしれない、予測不可能な出来事。専門家によっても意見はいろいろで、あちこち調べては娘とワクワクしています。もしかしたら、もう超新星は起こってしまっているかもね、なんて。
ちょうどこの画像でいう、一番左のオレンジ色の星です。地球からの見かけの大きさが、全天で最も大きい恒星(除、太陽)。
画像はナショナルジオグラフィックさんからお借りしました。流れ星と組み合わせるなんてイカすわあ。
こういうニュースがあると、全国の天文部は盛り上がるんでしょうね。憧れのJG天文班もまた然り。
ベテルギウスは和名で「平家星」とも呼ばれます。ベテルギウスの対角線上に白く輝く、同じく一等星のリゲルが「源氏星」。ベテルギウスの赤色とリゲルの白色が、源平の旗色に準えられたそうです。
リゲルが平家星だとする説もあるようなのでどちらがどうと断定はしませんが、昔の農民の視力は侮れませんね。オリオン座は明るい星の集まりなので、色で識別することができるのはレアなんだそうで。
そういえば、映画館には「オリオン座」というところが多いのは何故なんでしょう。オデオン座に肖っていたりするのかしら。
そして娘がなぜか「ペ」テルギウスと、間違えて覚えていました。Betelgeuseなので、ペじゃなくてべ。
危なかった!