空缶を蹴飛ばしたい

2022年2月の中学受験に向けた親バカ備忘録

アシナガバチの群れ

我家の裏手に、アシナガバチの巣ができていました。居室(というのかしら)20穴前後の、比較的小さめの巣です。

中はもう空っぽで、誰も住んでいない様子。この巣があるあたりには花鉢を置いているので毎日来ているのですが、全然気が付きませんでした。いつからあったんだろう。

アシナガバチがうちに巣をかけるのは今回が初めてではありません。シャッターカバーの縁に二回程、居室がひとつふたつできた程度で発見したので、その時は残念ながら駆除いたしましたし、巣も落としました。

蜂の巣のすごいところは、巣を落としても綺麗に落ちないんですよ。巣の根元?というか、ワイングラスでいったらステムとプレートを切り離す要領で巣を落としますが、ステムに当たる部分がシャッターカバーに強力に接着されていて、根元から落としても跡が残ります。削らない限り、綺麗には取れなそうです。どんな成分の粘着力なのでしょう。

 

話が逸れた。アシナガバチの群れの話でした。

庭木の剪定をしていたら、アシナガバチがぶわーっと枝の中から出てきたではありませんか。数匹ではないレベルで飛び出てきたので、娘を家の中に戻し、アシナガバチの動向を見守っていました。予想に反して、おとなしかったんです。

アシナガバチは周囲を少し旋回して、枝の混み合った中に戻っていきます。ああ、そこに巣があるのか、と落胆したのも束の間、どうも様子がおかしい。

枝に群がっているのです。

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調べてみると、意外なことがわかりました。

アシナガバチは巣をスズメバチに襲撃されることがあり、追い出されたアシナガバチたちは、こうやって枝や軒下などに群がって残り少ない余生を全うするのだそうです(スズメバチにやられなくても巣を離れて群れになることもあるようです)。

平家の残党が励まし合っているかの如く、あまり身じろぎもせずにただひたすら身を寄せ合うアシナガバチたちを、駆除することはしのびなく。残り数日〜数週間の命、我家の枝でよければどうぞ余生を過ごしてくださいませ。

 

飛びかかってくることもないとわかったので、娘と一緒にしばらく観察させてもらいました。なかなかレアな体験に、娘は大喜びです。アシナガバチさんありがとう!

とはいえ、もしかしたら我家はアシナガバチにとって案外快適な環境なのかもしれません。それはそれで、微妙な気分です。